2008年大晦日、甲府湯村で湯に浸かる。 ここは甲府富士屋ホテル、かつての友の働く場所。 湯気の向こうに星が瞬き、寒風が露天の風呂を吹き抜ける。 来し方行く末をひとり振り返り、一年間の数々の無礼に思いを馳せる。 まずはこの場をお借りして、取材対象者およびその関係者のみなさまにお詫び申し上げたい。 「不幸」があり飛んできた大晦日の夜。 ひとり入ったホテル前のラーメン屋、思わぬ「宴」が開かれた。 岩手・石巻の漁師と、河口湖出身の若い店員二人、そして私。 見知らぬ男四人が、何度も杯を傾ける。 年の瀬、私は初対面の漁師からビールとラーメンと餃子を馳走になった。 彼も含めて、一年間、お世話になったすべての人々に改めて感謝する。 わずか4年前、同じ山梨で過ごしたリハビリの日々。 いまは、それも、遠い昔……。 当時の「見舞金」、お見舞いの品々への御礼、昨年、今年の年賀状など、私