こくぼしんじです。 前回紹介した「猪木算」。「物語の最初に大ボラを吹き、ホラの実現過程そのものを物語にせよ」といういささか暴論に近い作劇理論だったんですが……。実はこのやり方、特にマンガの作劇では暴論どころか、普通です。 いや、むしろ「作劇方法の王道」と言ってもいいでしょう。 そこで今回はより実践的に物語を動かすための方法としてサラリーマン金太郎で有名な本宮ひろ志先生の創作手法を取り入れた”本宮算”について説明します。これは「向こう見ずタイプ」の主人公を、脇役の力で魅力的に演出し、ストーリーとしてまとめるキャラ重視の非常に使い勝手の良い技術です。それでは行ってみましょうか! これまでのそれいけ!ライターズはこちら 実際に『猪木算』で作られているマンガたち たとえば。 『ワンピース』 「海賊王におれはなる!!!」→その過程を物語に。 『ドラゴン桜』 「教えてやる! 東大は簡単だ!」→その種明
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