「働き方改革」の掛け声の下、長時間労働の是正や女性の活躍などを巡り議論が盛んだ。拙稿「日本人は世界一、自分の会社を嫌っている」でも触れたように、日本人は会社への愛着度、満足度が世界一低い。これには雇用制度などさまざまな要因があるが、職場におけるコミュニケーション不全も大きく影響しているのではないだろうか。 何より、「ダメだし」「自分語り」がデフォルトの俺様系上司が跋扈し、部下の働きを認めることも、ほめることもないという、深刻な「ほめ力の"貧困"」が社員の士気を阻害している。制度面の改善だけではなく、職場のコミュ力改革も働きやすさ向上のカギとなるはずだ。 日本企業の上司は「ダメだし」ばかり 大手広告会社の電通において入社1年目の女性社員が過労自殺した問題では、長時間労働ばかり問題視されることが多い。しかし、あの問題の根幹にあるのは上司の部下に対するコミュハラではないかと感じる。「女子力がない