必要なこと。できること。やりたいこと。「need、can、want」はそれぞれ違う。南アフリカは自分たちのやりたいプレーを選択した。日本は必要なこと、できることをやり切った。 南アは序盤から球を動かした。彼らにとって、強豪の少ない1次リーグB組で楽に1位通過し、決勝ラウンドまでにチームを仕上げる算段だったはず。日本にとっては、パワーでゴリゴリと近場を攻められたり、高さを生かすハイパントを徹底されたりした方が嫌だった。 逆に日本は陣地を取るため、リアリズムに徹した。キック数は28本。これは一般的なチームとしても多い数字で、ボールを保持するラグビーを掲げるエディジャパンにとっては、この4年間で最もキックを蹴った試合だったのではないだろうか。 選手たちの我慢も素晴らしかった。CTB立川(クボタ)は球を持ち込んだ時、苦しい局面でも倒れず、「1秒」立って味方のサポートを待った。アタッキングエリアでの
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