原発、集団的自衛権、ヘイトスピーチ…。この頃、SNSで語られることの多い社会問題。少なからず3.11が起きて、生存の危機を実感するまでは、一般の日本人がこれほど政治や社会に関心を持つことはなかったように思う。それが顕著だったのが福島第一原子力発電所事故後のツイッターだ。 当時、ツイッターを開くたび、日本が真っ二つに割れているように感じられた。「原発は危険だ。今すぐ日本(もしくは福島)から出ないととんでもないことになる」という人と、「原発は危険だが、風評被害で苦しんでいる福島の人々の気持ちを考えろ」という人。中でもたちが悪かったのが新聞記者や編集者、報道カメラマンといった同業者たちのツイートだ。自分が属する組織の名前をわざわざ挙げながら「ここでつぶやくのは個人の意見です」とプロフィールに綴るダブルスタンダードの滑稽さもさることながら、中にはスクープ欲しさにデマを流したり、自分たちの仲間が攻撃