2014年12月、NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられるやいなや大反響を呼んだのが、“世界一エレガントで格好いいコンゴの男たち”=「サプール(SAPEURS)」。 サプールはコンゴ共和国の首都・ブラザビル郊外にあるバコンゴ地区を拠点にする、「エレガントであることに全てを捧げる」という志向を持った、世界でも例を見ない集団だ。彼らは高額かつ豪奢な衣服を購入するために働きお金を貯め、時間をかけて選んだハイブランドのスーツに身を包む。 しかし、ただオシャレなだけではない。サプールの特筆すべき特徴は、外見に気を配ること以上に紳士のルールを身に付けることを何よりも重視している点だ。「本物の紳士は礼儀や優しさを知らなければならない」という考えのもと、教養を身に付け、洗練された立ち振る舞いを体得。地元住人たちからもセレブリティーのように羨望の眼差しを集め、尊敬されている。 オシャレで優雅な紳士協会