北海道の玄関口にある函館―長万部間の鉄路は、貨物列車が本州と行き来する物流の大動脈でもある=2022年8月2日、北海道八雲町 2030年度の北海道新幹線札幌延伸で、JR北海道から分離される函館線(函館―長万部間、約148キロ)の存廃を議論する沿線自治体の協議会が31日、北海道函館市であった。函館市の工藤寿樹市長は、同区間のうち函館―新函館北斗(約18キロ)を第三セクターで存続させたい考えを表明。他の首長からも異論は出なかった。一方で新函館北斗―長万部間は廃止・バス転換の可能性が高まった。同区間は道内外を結ぶ貨物列車が走る物流の大動脈で廃止の影響は大きく、道や国の対応が焦点となる。(編集委員・堀篭俊材、阿部浩明、新田哲史) 【写真】北海道新幹線と函館線(函館―長万部) 北海道と函館―長万部間の沿線7市町(函館市、北斗市、七飯町、鹿部町、森町、八雲町、長万部町)でつくる協議会はこれまでに、(1
「高齢者と運転」についてのご意見で目立つのが、「運転が不安でも車がなければ生活が成り立たない」という声です。車を手放した人に、買い物や通院に利用できる移動手段を確保できるかどうかは差し迫った課題です。どのような方法があるのでしょうか。各地で始まっているさまざまな移動支援の取り組みを取材しました。 町民が運転者 安く送迎 三重県菰野(こもの)町では住民がドライバーとなり、高齢者らを有料で送迎する「あいあい自動車」が昨年2月から走っています。 バスやタクシーなどの公共交通機関が不十分な地域で自治体や交通関係者らが合意すれば、国土交通省に登録したNPO法人などが移動サービスを提供できます。この道路運送法に基づく制度を使い、菰野町でも社会福祉協議会が運営しています。町は事業費を補助します。今年度当初予算の額は約268万円です。 リクルートホールディングスが開発した、運転者と利用者をマッチングするシ
消費インサイド 今の世の中、いったいどんな商品やサービスが流行っているのか? それを日々ウォッチすることは、ビジネスでヒントを得るためにも重要なこと。世間でにわかに盛り上がっているトレンド、これから盛り上がりそうなトレンドを、様々な分野から選りすぐってご紹介します。 バックナンバー一覧 テレビ東京系の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」をご存知だろうか? 太川陽介、蛭子能収、そして女性ゲスト(“マドンナ”と呼ばれる)の3人が、路線バスだけを乗り継いで4日間で目的地を目指すというもの。バス路線のつながりに翻弄され、ぽっかり空いた待ち時間に喫茶店でぐったりするあたりに人情味とゲーム性があって人気のシリーズだ。 あの番組でよくあるのが、乗るつもりだった路線が数年前に廃止されたとバス会社の係員から聞かされて、「えっ、なくなっちゃったの?」と、蛭子能収が困ったような笑顔を浮かべ、リーダーの太川陽介が表情
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