世界を自分の好きに再設計したい天才たち──「テクノ・リバタリアン」とは何かという話から入りたいと思います。ひとつめの特徴としては、非常に高い知能を持ったギフテッドで、世界を数理モデルで把握するのが得意な人たちである、と。 橘 ある種のエンジニアですよね。この世界を自分の好きなようにリエンジニアリング(再設計)したいという人たちです。ピーター・ティールが典型ですが、学校ではいじめられていて、幼少期から世界への憎悪や違和感を抱えていた。 でも、周囲の人間と比べて自分がとてつもなく賢いという自覚もある。そういう人間が、数学的・論理的能力が莫大な富をもたらす知識社会で、強大なテクノロジーを使って「自分の生きづらさが解消されるように社会を。プログラムし直す」という発想になるのは自然なことです。
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