全米リバタリアン党は「医療の国家からの完全分離」を主張。「医療の自由」を掛け声にリバタリアンとトンデモ民間医療と反ワクチン活動家が集結し、コロナ禍に向かった先は……健康や安全は個人の問題なのか? 日本にとってもシミュレーションとなるかもしれない、笑ってばかりはいられない話に迫った書籍『リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話』より、訳者あとがきを公開します。 全米騒然のノンフィクション!本書はジャーナリスト、マシュー・ホンゴルツ・ヘトリングによる2冊目の著書です。前著 A Libertarian Walks into a Bear(原書房『リバタリアンが社会実験してみた町の話――自由至上主義者のユートピアは実現できたのか』)は、最大限の自由と最小限の政府を求める自由至上主義者であるリバタリアンがアメリカの小さな町に〝フリータウン〟を作ろうとした顛末を描いています。結果的に計画は頓