取り壊される大熊町立図書館。「町のシンボルを残して」と町民有志が保存を求める署名を集めたが、町はアパートなどの用地にする計画があるとして解体を撤回しなかった=福島県大熊町で2023年5月21日午後6時17分、尾崎修二撮影 巨額の予算で国と自治体が進める福島の復興事業は、故郷を追われた住民や地域で暮らす人たちの多様な声を反映しているのか。東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が出た地域で使われる復興予算の現場を見つめた。 福島に広がる都会的光景 近代的なオフィスビルに商業施設、広い人工芝に駐車場。JR常磐線大野駅(福島県大熊町)の西口には今、都会的な光景が広がっている。 15日には、3階建て複合ビル「CREVAおおくま」がグランドオープンする。東京電力やトヨタ自動車、IT企業など23事業者が入り、コワーキングスペースやテラス席は誰でも利用できる。 町が進めた再開発の目玉で、吉田淳町長は「駅前
