米Oracleは,インメモリー・データベース製品「Oracle TimesTen In-Memory Database Release 6.0」(以下「TimesTen」)の後継バージョンを2006年後半に出荷する。データ型やSQL命令などをOracle Database 10gの仕様に近づけた「オラクル・モード」を搭載する点が特徴だ。 TimesTenは,データをメモリー上に保持して稼働するRDBMS。メモリー上に置かれたデータの取り扱いに最適化したアルゴリズムやデータ配置を採用するため,ディスク・ベースのRDBMSよりも高速な動作が可能だ。「Oracle Database 10gのレスポンス時間はミリ秒単位だが,TimesTenはマイクロ秒単位」(米Oracleで組み込みデータベースの製品開発担当を勤める副社長のMarie-Anne Neimat氏)である。この性能の高さを生かし,アプ