尾道の既存不適格建築物の問題や、それらが生み出す景観の魅力についての鼎談パート2前回に引き続き、広島県尾道市を拠点に活動されている建築家の青山修也さんと、「都市の隙間から世の中を見つめる - 大谷悠さんへのインタビュー Part.1、Part.2」でも紹介した、都市・空き家・つながり・共生などをテーマに活動や研究を行っている大谷悠さんと共に、既存不適格建築物がひしめき合う尾道を例にとりながら、既存不適格建築物の問題や、それらが生み出す景観の魅力についての鼎談を前編と後編に分けてお送りします。 山本:もし今後、断熱性能やエネルギー効率などの新たな基準が建築基準法に追加されて、さらに既存不適格となる建物が増えたとしたら、既存不適格の建物を新しい基準に適合させるための負担が更に大きくなり、適合させることが現実的ではないケースも増えていくと思います。 そうすると既存不適格建築物に対する規制緩和措置