保育園探しのための活動「保活」が激化している。いまや都市の一部地域では子どもを保育園に入れることは困難を極める。全国の待機児童数は5年ぶりに増加に転じた。 保育園は不足しているが、新設するのも簡単ではない。建設をめぐって、住民と事業者が対立するケースもある。 「事故が起きたらどう責任を取るんだ!」 「そんな説明ではまったく納得ができない!」 「工事を一旦中止して話し合いをすべきだ」 住民たちがまくし立てる。保育園の建設をめぐって近隣住民の呼びかけに応じて、開かれた説明会で、事業者、自治体の担当者に向けて投げかけられた言葉だ。 東京都中野区若宮町、ここで保育園の新設をめぐって住民と事業者が激しく対立している。住民と保育園・中野区はたびたび話し合いの場を設けてきたが、お互い主張は平行線をたどっている。 渦中の保育園は、2016年4月に開園予定の「まなびの森保育園鷺ノ宮(仮称)」、地上2階建てで