オリックスが、昨年限りで引退した前阪神・赤星憲広氏(34)の現役復帰の可能性を調査していることが30日、分かった。中心性脊髄(せきずい)損傷の回復や、任意引退後の保有権を持つ阪神の許可などの条件をクリアすれば、今オフ獲得に乗り出す。阪神時代の恩師でもある岡田彰布監督(52)が救いの手をさしのべる。 志半ばでユニホームを脱いだスピードスターに、かつての恩師が手をさしのべる。背広姿で評論家活動に精を出す赤星氏に、岡田オリックスが熱視線を送っていた。球団幹部が、水面下で現役復帰の調査を始めたことを認めた。 「今でも魅力的なアスリート。ああいう事情で引退したけど、まだまだ動けると思う。いろんな情報を調べてみたい」 赤星氏は5年連続で盗塁王を獲得するなど、阪神不動の中堅手として活躍。しかし昨年9月12日の横浜戦(甲子園)で首を負傷し「中心性脊髄(せきずい)損傷」の重症と判明した。医師は、プレーを続け