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書評に関するrytichのブックマーク (6)

  • ライフサイクルイノベーション

    「キャズム」の著者、ジェフリー・ムーアの「ライフサイクルイノベーション」を読みました。いろいろと重要な示唆があるのですが、書籍としてはどうも読みにくく退屈なでした。ウェブで検索すれば要約をまとめている方々がいますので、そういうのを読めば良いかもしれません。経営者としては読むべきだとは思うんですが・・・・ 書の主旨は、事業や事業領域にはライフサイクルがあり、そのライフサイクルに適した各種のイノベーションを行うことと、成熟した事業領域から資源を引き抜き、質的かつ成長する「コア」に資源を集中投入する、ということです。 書ででてくるいくつかのテーマを以下にまとめます。 イノベーションは、市場の成熟度合いによって、いろいろなパターンがある。 成長が期待でき、かつ、他社と差別化して競合優位を得るための質的な部分である「コア」と、自社として特化していない部分、または成長への期待がもてない「コ

  • ストーリーとしての競争戦略 - 楠木建

    一橋大学の教授による競争戦略のです。 「ストーリーとしての競争戦略」というと、物語のようなもので競争戦略を語るのかと思ってしまいますが、そうではありません。戦略を、時間軸上に展開されるビジネス上の打ち手、すなわち決定や目標(構成要素)と、それらをつなぐ因果関係の線で、一つのグラフとして捉えるということです。そのグラフを書では「ストーリー」と呼んでいます。 私はこれまで競争戦略のをあまり読んでいませんので、書が初めて読む格的な競争戦略論の書籍ということになります。 書は、著者独特の考え方の紹介に止まるものではなく、競争戦略の全体像を広い視点で分かりやすく描いています。競争戦略の初学者にとっては、うってつけのと言えるでしょう。書の説明と論理は非常に明確であり、書を読み終えてから、私が企業戦略を考えるときの視野が一気にクリアになった観すらあります。 弊社でも全員でこれを読んで「

  • 大空襲と原爆は本当に必要だったのか

    刺激的な邦題のです。原題も刺激的で"Among the Dead Cities - Was the Allied Bombing of Civilians in WWII a Necessity or a Crime?"というタイトルです。 英国人の哲学者である著者が、おもに第二次大戦における英国によるドイツ都市への無差別爆撃をテーマに、連合国によるドイツや日の都市への無差別爆撃は、不可避のことであったのか、道義的犯罪であったのかを緻密に分析した書籍です。 書では、イギリス空軍の戦略、爆撃を体験した人の話、爆撃に反対した人々、爆撃に賛成した人々など様々な視点から、無差別爆撃の犯罪性を明らかにしていきます。 著者は、連合国による無差別爆撃も明らかに人道的犯罪であったと明らかにし、今後も同じようなことが起こることを避けるべきであると断じます。アメリカ空軍は市民への攻撃を禁止したジュネーブ

  • プロフェッショナル・サービス・ファーム

    のソフトウェアビジネスの95%を占める受託開発産業についての理解が深まるのではないかと思い、書を読んでみました。 書は米国におけるコンサルティング、法律事務所、会計事務所、投資銀行などの専門的サービスを提供する組織の経営について書かれたです。そうした「ファーム」といわれる組織のパートナー(経営者)に向けた書籍です。 おもに米国におけるパートナー経営の「ファーム」について書かれています。日では同種の組織は、数量や歴史も数少なく、とくにIT業界においては皆無に近いので、あまり参考にならない部分も多いかと思われます。 「専門的サービスとは何か」というような基礎的な事項よりも、高度なレベルの経営論が中心ですので、書を役立てられるのは、既に大所帯の「ファーム」を確立している一部の組織だけではないかと思いました。 充実した内容の書籍ですが、私にとっては無用のでした。ただし、クライアント

  • マッキンゼー プライシング

    書では、マッキンゼーが出している雑誌 McKinsey Quarterlyから翻訳した論文を中心として、プライシングの問題について論じている。論文集なので、一冊のとしては、ややまとまりに欠けるが、一つ一つの論文は質が高く、新しい気づきがいくつもあった。 第一章では、価格が利益に与える重要性、価格の経営での重要性について述べている。 第二章の、価格と競争戦略の関係性についての論文はとりわけ気づきに満ちている。各社の製品は、価値と便益をプロットしたとき、価値均衡線(VEL)という直線上に位置している。すなわち各製品の価値と便益のバランスは均衡しており、どれも同じバリューを持っているということになる。 もし一社が製品を改良したのに価格をあげなかったり、一社が値下げを行ったりすると、VELのバランスが崩れ、他社も対抗値下げに走ろうとする。 企業側が認知する価値と便益は、必ずしも顧客が認識するも

  • ソフトウェアに値段を付けるためのヒント

    このNeil DavidsonによるDon't Just Roll The Dice, A usefully short guide to software pricingという小冊子(文73ページ)は、Redgate Softwareの創設者兼CEOであるNeil Davidsonが書いたソフトウェアの価格付けに関するである。有り難いことにPDFで無料で配布されている。私が、彼の主催するBusiness of Softwareカンファレンスに参加したので、印刷されたをもらった。 ソフトウェアの価格付けに関する実践的なハンドブックである。他に類書があるとは思えないので、ソフトウェアビジネスに携わる人にとって極めて重要なであると言える。 平易な英語で書かれているし、分量も少ないので、読むのは比較的に容易である。 もし、このが気に入った人は、「ネットワーク経済の法則」などを読んでみて

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