株式会社アイデミーのCEOで、2023年6月に最年少(*)でグロース市場に上場した石川聡彦氏。大企業・官僚志向の強いサラリーマン家庭で育ち、起業とは無縁の存在だった石川氏がなぜ起業を志し、上場できたのか。今回は、そんな石川氏の幼少期から将来の構想に至るまでを紹介する。 *取材時は最年少上場で現在は異なる 学生起業で失敗の連続 事業の確信に至るまで 石川氏は幼稚園の頃に歌舞伎役者のオーディションを受け、小学5年生まで子役として全国を飛び回っていたという異色の経歴を持つ。そんな石川氏が起業に興味を持ったきっかけは、中学生の時に当時希少だったゲーム機をインターネットで安く買い集めては友人にリセールすることによって利益を出し、自らお金を稼ぐことに楽しさを見出したことにあるという。その後、東京大学工学部に進学し、大学3年生のときに現在のアイデミーの前身となる会社を創業。大学生向けに弁当のデリバリーサ