【読売新聞】 科学技術や産業技術を普及・啓発してきた「科学技術館」(東京・北の丸公園)を運営する日本科学技術振興財団が、同館を建て替える方針を決めたことがわかった。工事の時期は今後調整し、新しい館は2035年度の開業を目指す。 19
台風15号の影響による千葉県の大規模停電は、19日午前0時現在で25市町の計約3万6700軒となった。県のまとめでは、住宅被害は全壊と半壊、一部損壊が計6313棟(18日現在)となり、17日の3912棟から大幅に増加。ただ、館山市、木更津市など5市町については詳しい状況を把握できておらず、被害はさらに増える見通しだ。 千葉県の発表によると、住宅被害の内訳は全壊8棟、半壊20棟、一部損壊6285棟。鴨川市や茂原市、鋸南(きょなん)町など10市町村の被害数が反映され、全体数が大幅に増えた。断水は4市町で6913戸(18日午後3時現在)、避難者は13市町で179人(同日午後2時現在)となっている。 多くの建物が被災しブルーシートが目立つ住宅街(18日午後、千葉県鋸南町で)=大原一郎撮影 18日の県内は広い範囲で雨が降り、気温が前日より10度近く下がった所もあった。21~23日の3連休も雨が降る予
政府は、来年5月1日の皇太子さまの即位に伴う改元に先立ち、「平成」に代わる新たな元号を4月1日以降に公表する方向だ。新元号の事前公表に否定的な保守派の意見を踏まえ、新元号公表から改元までの期間をできるだけ短くすることにした。 政府は改元に伴う官民のシステム改修にかかる期間を調べており、調査結果が出そろう年末にも、新元号の公表時期を最終判断する見通しだ。 新元号の事前公表は、システム改修などの時間を確保することで、改元に伴う国民生活の混乱を避ける狙いがある。 政府は5月、システム改修に「1か月程度は必要」(菅官房長官)とみて、新元号の公表を改元の1か月前と想定して準備作業を進める方針を確認した。来年2月24日の「天皇陛下ご在位三十年記念式典」の後、陛下の公務が落ち着いた時期に新元号を公表する段取りを模索していた。 しかし、自民党内などの保守派は、天皇一代に元号一つを定める「一世一元」制を重視
【ワシントン=三井誠】トランプ米大統領は26日、米政府の地球温暖化に関する報告書の内容について「私は信じない」とホワイトハウスで記者団に語った。政府報告書を大統領が全面的に否定するのは異例だ。 トランプ氏はこの中で、中国や日本、アジアの全ての国々も対策が必要だとしたうえで、「米国はかつてないほどにクリーンだが、ほかの国が環境を汚染しているとしたら、それは良くないことだ」と主張した。 米政府は23日、国際的な対策が十分でなければ、地球温暖化は米経済に深刻な悪影響を与えるとする報告書を発表していた。米航空宇宙局(NASA)など13省庁が協力し、温暖化対策に消極的なトランプ政権に対策を求める内容で、トランプ氏の対応が注目されていた。
2019年10月の消費税率10%への引き上げと同時に導入される軽減税率を巡り、国税庁は、コンビニエンスストアやスーパーの店先に設置されたベンチも店内の飲食スペース「イートイン」と同じ扱いにする方針だ。飲食料品を購入した客が、会計の際にベンチで食べると答えた場合は「外食」扱いになり、10%の税率を課す。税率を8%に据え置く軽減税率の対象にはならない。 店内に飲食スペースがあるコンビニなどで、客が店内飲食の意思を示した場合、軽減税率の対象外だ。 ただ、店内に飲食スペースがなくても、店の外にベンチなどが設置され、実際には飲食スペースとして利用されているコンビニも多い。特に地方や郊外では、駐車場にベンチなどを置く店舗が増えており、扱いを明確にするように求める声がコンビニ業界から出ていた。
大阪府警富田林(とんだばやし)署で12日、強制性交容疑などで逮捕され、勾留中の無職樋田(ひだ)淳也容疑者(30)が弁護士との接見後に逃走した事件で、署が富田林市に対して、防災行政無線で逃走を周知するよう要請したのは、発覚から約16時間後だったことがわかった。署は「防災無線で流す文面を検討していたので遅れた」と説明。事件を把握していた市も、要請があるまで防災無線で呼びかけておらず、市は「早く情報提供すべきだった」としている。 府警などによると、樋田容疑者は12日午後7時半から8時頃まで、2階の面会室で弁護士と接見。弁護士が部屋を出た後、間仕切りのアクリル板を壊して面会者側へ移り、署外へ逃走したとみられる。
東京医科大(東京)が今年2月に行った医学部医学科の一般入試で、女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが関係者の話でわかった。女子だけに不利な操作は、受験者側に一切の説明がないまま2011年頃から続いていた。大学の一般入試で性別を対象とした恣意(しい)的な操作が明らかになるのは極めて異例で、議論を呼びそうだ。 東京地検特捜部も、文部科学省の私大支援事業を巡る汚職事件の捜査の過程で、同大によるこうした操作を把握しており、同大は現在、内部調査で事実関係の確認を進めている。 同大医学科の今年の一般入試は、数学・理科・英語のマークシート方式(数学の一部を除く)で1次試験(計400点満点)を実施。2次に進んだ受験者が小論文(100点満点)と面接を受け、1次の得点と合算して合否が決まった。
アートや写真の専門書に力を入れた品ぞろえに、深夜営業――。独自性のある書店として人気だった「青山ブックセンター六本木店」(港区)が、25日の営業を最後に店を閉じる。眠らない街・六本木で、38年にわたって若者を引きつけた名店の最後に、惜しむ声が上がっている。 同店は1980年に開店した。アートや建築、デザインの専門書に加え、写真集や洋書の品ぞろえに力を入れ、おしゃれや最先端の文化に敏感な六本木の若者たちから支持された。 電力不足となった2011年の東日本大震災までは、営業時間が午前5時までだったことも特徴で、夜の六本木を楽しむ人たちが足を運んでいた。 青山ブックセンターは一時期、首都圏に7店舗を展開していたが、運営会社が破産。今は、08年からブックオフコーポレーションが六本木店と本店(渋谷区)のみ運営している。 同社によると、六本木店の閉店の大きな理由は、特色だった専門書の売り上げが低迷した
【ワシントン=三井誠】米ハワイ大などの研究チームは20日、先月発見された、太陽系の外から来たとみられる小天体が、太陽系では珍しい「葉巻のような形」だったとの研究成果を発表した。 当初は彗星(すいせい)とみられていたが、彗星に特有なガスなどの噴出物が確認できないため、小惑星とみられる。論文は20日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載された。 小天体は、ハワイ大のチームが先月19日に発見し、ハワイ語で「初の偵察者」を意味する「オウムアムア」と名付けた。今回の詳細な分析により、形は細長い棒状で、長さは400~800メートル程度であることがわかった。軌道の分析で、太陽系外から初めて飛来した小天体であることも改めて確認した。葉巻形になった理由ははっきりしない。
大阪と名古屋を結ぶ近畿日本鉄道の「名阪特急」が運行を開始してから8日で70年を迎える。 スピードでは東海道新幹線にかなわないが、割安な運賃と快適さが支持され、現在も年180万人が利用する。 ◆「車内ひろびろ」 6日午後、大阪難波駅。「車内が広く、ゆったりと過ごせるので」。近鉄名古屋行き特急に乗り込んだ会社員生川博規さん(57)(愛知県一宮市)が語った。月7、8回、大阪出張があるが、急ぎの時以外は名阪特急を利用するという。 名阪特急は1947年10月8日に運行をスタート。「必ず座れる」を売りにした、私鉄では戦後初の有料特急だった。当時は上本町(現・大阪上本町)―近畿日本名古屋(現・近鉄名古屋)を結び、片道約4時間の旅。車内でおしぼりを提供したり、座席にラジオをつけたりといった先進的なサービスを次々に取り入れ、64年10月に開業した東海道新幹線とも張り合った。
来春民営化される大阪市営地下鉄。乗客数は関西の私鉄5社を上回る(27日、大阪市中央区の御堂筋線心斎橋駅で)=里見研撮影 大阪市営地下鉄・バスの民営化議案が28日、市議会本会議で大阪維新の会、自民党、公明党など3分の2以上の賛成多数で成立した。 公営地下鉄の民営化は全国初。来年4月、JRを除けば関西最大級の新たな鉄道会社が誕生する。 地下鉄は市100%出資の新会社「大阪地下鉄(仮称)」に業務を引き継ぐ。バスは市の外郭団体に事業譲渡して子会社とする。市交通局の職員約5000人は新会社に転籍し、将来的に業務効率化などで約500人削減する計画だ。 大阪市営地下鉄は1933年に開業した国内最古の公営地下鉄。ニュートラムを含め9路線あり、1日平均243万人が利用している。
栃木県小山市は東北新幹線で市内から東京圏に通勤する市民に定期券購入費用の一部を補助する制度を2017年度から始める。 就職して市外に引っ越す学生を引き留め、定住促進を図るのが狙いで、新年度当初予算案に300万円を盛り込んだ。 対象は、今春、大学や専門学校、高校などを卒業して東京都内などの会社に就職する市民。勤務先が新幹線通勤を認めている場合、定期券の購入費用から通勤手当等を差し引いた額のうち月1万円を上限に補助する。1年間実施し、制度の利用状況を見て、継続するかどうか検討する。 市総合政策課によると、2015年度は約150人が就職で東京などに転出したという。新村利昭課長は「予算は25人分しかないが、補助を利用して小山に残る若者が多ければ、増やすことも考えたい。うれしい悲鳴になるのを期待している」と話していた。
「稲田防衛大臣(女性)は少々頼りないですが……」。 組織トップを批判し、女性を 揶揄 ( やゆ ) したとも取られる言葉が並んだ自衛官募集のチラシが秋田県の大館市、北秋田市で配られていたことが24日、防衛省への取材でわかった。同省自衛隊秋田地方協力本部大館出張所の男性隊員が入隊への関心を引こうと作成したらしい。物議を醸しかねない内容に、同本部は「あってはならない」として、配布先に残っていたチラシをすべて回収した。 同本部広報室によると、チラシはA4判で、大館出張所の男性隊員が10月18日、所内のパソコンで130枚作成し、19日から、持ち場の両市にある温泉施設、道の駅、市役所総合支所など計9か所に許可を得て、隊員の待遇紹介、各種勧誘のパンフレットなどと合わせ、置かせてもらっていた。隊員募集や広報活動が業務の同本部では、関心を引くように表現に工夫を凝らす例は珍しくないという。 チラシは、所要の
奇跡の瞬間だった。19日に開催した「超新星フラッシュマン」の放送開始30周年を祝っての「同窓祭」。約30年ぶりに、5人の戦士を演じた俳優と変身後を演じたスーツアクター、そして悪の幹部たちがそろい踏みしたのだ。私はイベントの構成・司会を務めた。 発起人はグリーン イベントを発案したのは、グリーンフラッシュ・ダイ役の植村喜八郎さん。喜八さんの呼びかけに、レッドフラッシュ・ジン役の垂水藤太さんとブルーフラッシュ・ブン役の石渡康浩さんが応じ、敵方「メス」の幹部役の俳優やスーツアクターに声をかけ、今年初めから準備を進めてきた。焦点は、芸能界を引退した女性キャスト、イエローフラッシュ・サラ役の中村容子さんとピンクフラッシュ・ルー役の吉田真弓さんが出演を決断してくれるかどうかにあった。二人とも、番組終了後、フラッシュマン関係での露出は皆無に等しい。「もう人前に出なくなって長いから」「私たちが出ても喜ばれ
祭祀と軍事で読み解く 中国では、常に古代の聖天子の時代が憧憬されてきた。伝説の 堯 ( ぎょう ) や 舜 ( しゅん ) はともかく実在が確実視される周の文王や武王、 周公旦 ( しゅうこうたん ) の時代である。彼らの王墓は正確な場所は不明だというが、ここにも想像力を 掻 ( か ) き立てるロマンの種がある。 周は約800年続いたが、意外なことに、これまでは読みやすい通史がなかった。本書は待望の一冊である。従来の中国の古代史はおおむね司馬遷の「史記」の叙述に依拠してきたが、当時の 金文 ( きんぶん ) (青銅器に彫られたもの)や竹簡などの同時代資料が陸続と発掘されるにつれ、古代王朝の実像が少しずつつまびらかになってきた。著者は、周を読み解くキーワードとして 祀 ( し ) (祭祀)と 戎 ( じゅう ) (軍事)をあげる。なるほど、切れ味はよさそうだ。 周が成立したのは紀元前11世
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