一度経営破綻に追い込まれながら、全国の地方鉄道の中でも、トップクラスの利益を誇る会社に復活した高松琴平電気鉄道(琴電)。同社の真鍋社長は、積極的なベンチャー支援も展開する。琴電の躍進を支えている戦略と信念について、MATCHA・青木社長が話を聞いた。 青木:高松琴平電気鉄道(琴電)は2001年に経営破綻しましたが、現在では全国のローカル鉄道の中でもトップクラスの利益をあげています。琴電を再生させる過程で、特に重視したことはありますか。 真鍋:経営破綻した当時は大赤字で、いわばマイナスからのスタート。社内のガバナンスも効いていませんでした。 そこから企業文化を変えるために、一番大事にしたのはお客様とのコミュニケーションです。全駅にご意見箱を置き、メールや最近ではSNSでのご意見も含めて、すべてのご意見を全社で共有しました。さらに、ご意見と回答は全部、ウェブサイトで公開するようにしました。 鉄