創業期の楽天の様子/安武弘晃氏提供 本稿は社員数10人未満のスタートアップに飛び込んだ人、すなわち「社員番号1桁」な方に、時を経て当時のことを振り返ってもらう連続インタビュー企画。起業家の柴田陽氏と川村亮介氏が「社員がほとんどいない最初期のスタートアップのリアルな情報や認知が少ない」という問題意識に端を発した連載である。(前編からの続き) スタートアップでも「経験のある人は一定の金額をもらってしかるべき」 読者の中には数年の社会人経験があり、腕に覚えがある方も多いだろう。こういった経験者がスタートアップに転職する場合について安武氏は「スタートアップであろうが大手であろうが、生活はそこに存在している。経験のある人は一定の金額をもらってしかるべき」と話す。 「スタートアップだから『いろんなものを捨てて将来の博打にかける』みたいな空気があるんですけど、やっぱり得策じゃないかな。スタートアップでも