本屋さんの本というのは、本屋さんから取り次ぎに返品が可能なシステムです。正確には仕入れていないので、返品ではなく返本ですね。本屋さんに本を「置かせてもらって」いるだけで、売れれば売れたでOK。売れ残りは引き取りますという制度。これが「委託販売制度」です。 委託販売制度でやりにくいのは、本屋さんが自由に値引きするということ。なので本屋さんが違っても本というのはどこでも同じ値段で売られることになる。この制度により、出版社は、「売れないかも知れないけどまずはおいてみて」ということができるし、本屋さんは「売れないかも知れないけど置いとくか」ということができて、その側面においては良くできた制度。別にこのルールに従う必要はないのだけれど、国内の出版物の9割以上が委託販売制度で流通しています。 ところが、それに甘えてあまりに、返本できるということで、明らかに売れる点数以上の点数を発注するケースもある。本