解説:鹿野宏 動画撮影の仕事では「撮ったデータをそのまま納品、仕上げはプロダクション」というスタイルもあるでしょう。特にCGなどが追加されたり、大きなプロジェクトの場合はなおさらです。ですが、私の場合はできるだけ「自分で仕上げる」スタイルでいたいと思っています。 実際のところ、私も含め、スチルフォトグラファーに直接、動画制作が持ち込まれる場合、ほとんどが低予算。映画やCMのような複雑な編集を要求していないケースが多いのです。その時、「編集をプロダクションに任せて予算オーバーをするよりも、動画を必要な順番に並べ、予算内で気に入ってもらえる状態まで持ち込むこと」は、私たちフォトグラファーにも可能なはずです。撮影した本人が編集を行なうのだから、ややこしい絵コンテや、わざわざプロデューサーを立てる必要もなく、もちろんその作業にふさわしいペイをいただくことが可能です。 クライアントにとっても、撮影サ