技術トピックス 「普代水門」が津波対策に効果を発揮しました。当社は、3月16日に震災対策本部を設置し東日本大震災の復旧、復興、再生に向けて全力で取り組んでいきます。 普代水門は岩手県下閉伊郡普代村を流れる普代川の河口(宇留部)に建設された防潮水門で、昭和48年度に岩手県の発注により当社が詳細設計を行った施設です。 平成23年3月11日14時46分に発生した「東北地方太平洋沖地震」では、水門機能が発揮され住宅地への津波の遡上を防止しました。 普代村では明治29年に発生した「明治三陸沖地震津波」で多くの犠牲者が出たことを踏まえ、それと同程度の津波から村を守れるように設計条件が決められました。想定された津波高は約15mであり、この高さが水門の天端高とされました。さらに、津波が水門に衝突すると重複波が生じ水位が上昇することを考慮し、その波高を21.6mとして設計を行いました。