夏目漱石の代表作である『こころ』の連載が朝日新聞紙上で始まったのは、1914年4月20日のこと。先ごろ100年ぶりの再連載がスタートしたことがきっかけとなり、文庫の売上も2.5倍を記録。ここにきてまた、夏目漱石ブームが訪れています。 そんななか、絶妙のタイミングで登場したのが『漱石「こころ」の言葉』(夏目漱石著、矢島裕紀彦編、文春新書)。漱石の研究家としても知られる編者が、明治時代を生きた文豪の残した名言、金言を「自我」「学問」「未来」「自由と孤独」「正義」「覚悟」「恋愛と家族」「処世」と8つのテーマに分けて紹介した新書です。 漱石は単なる小説家である以上に、人生を探究する哲学者であり、文明批評家であり、さらには、若い門弟や友人の相談にのって的確かつ実際的なアドバイスや励ましを与える慈父のような存在でした。(「はじめに」より) 自我の捉え方、矛盾に満ちた社会との向き合い方、学問、恋愛、そし
カフェやコミュニティスペースの併設、ビジネス情報支援など、本の貸出にとどまらない「つながる図書館」が登場することで、公共図書館のあり方に変化が訪れている。では、本来、図書館が担ってきた本の貸出機能はどうなっているのだろうか。ベストセラー本の貸出で「無料貸本屋」と言われることもある一方、学術書など高価な本は図書館がなければ気軽に読むことができないケースも多い。元来、図書館には、ある種の「上から目線」的な啓蒙主義があり、それが「知のインフラ」を担ってきた。ベストセラー本の貸し出しなど、利用者ニーズが変化する中で、どう将来像を描けばいいのだろうか。 前回の記事では、図書館が住民のコミュニケーションや情報アクセスの拠点として、「つながる図書館」を形成していることを説明したが、本来の貸出機能はどうなっているのだろうか。図書館がベストセラー本を何冊も貸し出すことで、書店で本を購入する人が減るのではない
来年の4月採用に向けて民放キー局やNHKの採用活動がほぼ一段落した。残っているのはTBSなど一部の放送局の夏採用やNHKの秋採用だけだ。 テレビの世界に進む若者たちには、テレビという面白くて刺激的なメディアをもっと楽しく面白くタメにになるものにしてほしい。 報道の分野ならば、ぜひあまり表に出てこない社会の問題や権力の暴走を暴いて、世の中が変な方向に向かわないように「社会の木鐸」としての役割を発揮してほしい。 テレビの職場は、それだけの価値がある場所だと思う。 ところが・・・! ちょっと心配なことが耳に入ってきた。 現在は大学に合格した場合でも入学式を前にLINEで「○○大学×学部新1年生」などの「グループ」が出来てどんどん広がる時代だ。 「キー局内定者」も、すでにLINEのグループを作っているという。「キー局内定者飲み会」の呼びかけも行われ、まだ顔見知りになる前にLINEで「つながっている
こちらの記事がちょいと気にかかりました。ざっくりとまとめると、以下のような流れかしら。 永江一石さんがYahoo!の個人ニュースに記事を投稿 (白鵬を「日本人みたいだ」というのは失礼すぎると思う) ↓ Yahoo! Japanの中の人(佐野岳人さん)から、 Facebookのタイムラインで「しょーもない」と突っ込まれる ↓ 永江さん「これ以上続けていてもしかたない」 として、冒頭の記事を投稿、Yahoo!への投稿停止宣言 冒頭記事のブックマークコメントやTwitterでの言及を見ていると、様々な意見が行き交っている模様。ここでは、ネット上における「実名投稿」と「批判」の方法の問題として、僕個人の意見をまとめてみようと思います。 実名 vs 匿名 インターネットで情報発信をする際、実名と匿名のどちらがいいか。また、そのメリット・デメリットにはどのようなものがあるか――といったことは、昔からよ
昨日の夜、えふしんさんがすごく興味深い記事を書いていた。 Facebookのタイムライン制御に対する不信感(えふしん) - 個人 - Yahoo!ニュース Facebookの仕様は常に変わるので、数カ月後にこの記事が通用するかはわからないが、最近Facebookのタイムラインは、僕の知らない誰かに制御されている感がすごく強い。 「最近、僕のタイムラインで見かけないけど、あの人、FBやめちゃったのかなぁ!?」 と思い、その人のタイムラインを見に行ったら、今日も普通に書き込みをしていた。 もしかしたら画面を頑張って追えば表示されているのかもしれないけど、他の人の書き込みのほうが優先度高く表示されている。 あぁ、このSNSダメだな、って思った。 ここに情報を書くのが無駄すぎる。 「数カ月後にこの記事が通用するかはわからないが」とえふしんさんは書かれているけど、数カ月後どころか数年後まで、この感覚
というわけで、移住しますよ。 クリエイターよ、民族大移動を始めよう。 インターネットが登場・発展したおかげで、ぼくみたいに「ネットさえあれば、とりあえず食っていける」人は増えました。自分の身一つでコンテンツを生産し、収益化できる「クリエイター」層はその代表格です。 これまで、クリエイターは東京で仕事をすることが当然のこととされてきました。東京には、仕事もありますし、人もいるからです。勉強会なども盛んですから、東京は「学ぶ」には大変いい環境です。 でも、そろそろ東京は「卒業」してもいいと思うんですよ。ぼくはもう、東京で3年、クリエイターをやりました。そろそろ、自分の力を別の環境で試す時期に来ているように感じます。東京で働く延長線に何があるかは、おぼろげに見えてしまっていますし。未来にワクワクしないのは、健全ではありません。 これからは、東京を卒業して、地方に移住するクリエイターが増えるでしょ
Twitterである記事が悪い意味で話題になっているものの、どこも取り上げる所が無いようなので、せめて私の方で記録を残したいと思います。 産経新聞の2014年W杯特集内の各国代表ニュースにこんな記事がありました。 世界中から多くの観光客が集まるワールドカップ(W杯)。さまざまな経済波及効果を生むが、裏の社会にとっても“稼ぎ時”という。多くの専門家が「W杯期間中、ブラジルでの観光客目当ての売春が急増する」との見方を示している。というのも、ブラジルでは18歳以上であれば、売春は合法だからだ。普段でも海外から売春ツアーにやってくる観光客も多い。W杯ともなれば、一気に活気づく恐れもある。観光客を目当てにするため、多くの売春婦が英会話を学んでいるとの報道まであった。 出典:ブラジルにセックス観光の恐れ 児童買春にも目を光らせるが… ブラジルW杯を前にした、ブラジルにおける少女売買春の問題を提起してい
数少ない友人と勝手に思っているイケダハヤトさんが高知に移住されたようで。数日前に知ってはいたのですが、寂しくなりますね。前もって言ってくれれば、サイゼリヤで鳴海さんとブロガーユニット「炎上セブン」の結成会でもしようと思いましたが、そのうち高知に遊びに行くので案内してください。 イケダさんはじめノマド的な複数のインフルエンサーが地方移住に興味を持っているようですね。そこで北海道出身の僕が東京を離れられない理由を考えてみたので、移住祝いとしてのカウンター記事です。 イケダさんと僕はある程度の関係値があるので、真逆の意見で戦っても、特に関係にひびは入らないはずですよ。 ■前提:イケダさんは横浜で育ち、僕は北海道で育った 地方万歳イケダさんとアンチ地方の僕は真逆の環境で育ったはずです。イケダさんは横浜育ちと聞いているので、大学受験においても地方と東京の情報格差を実感していないはず。僕は北海道のさら
スマホは便利で良いのですが、スマホには出来ないこともあります。たとえば新聞を広げて(あ、今日はこの記事が一面のトップに来ているな)とか(なぜこの新聞だけあの事件の扱いが小さいのだろう)と感じることは、スマホでは出来ません。スマホは視野狭窄的で、大局観を掴みにくいのです。
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