「年末年始に読んだ本」の感想文シリーズを連載すると宣言した舌の根も乾かないうちにイイワケするのもなんだが、感想文を毎日公開するのは結構大変なので、感想文と感想文の間に読んだ本に関連するエッセイをはさむことにした。今回はその第一回。タイトルの「インテルメッツォ」はイタリア語で「間奏曲」を意味する。 昨日のエントリで取り上げた加藤紘一は、昨年コイズミの靖国参拝を批判して実家がテロに遭って以来、いやそれ以前から靖国神社へのA級戦犯合祀に反対する論客として、当ブログでしばしば取り上げてきた人物である。 テロの遠因になったといわれている「文藝春秋」2006年8月号の上坂冬子との対談についても、昨年7月18日のエントリ「手ごたえあり!」で軽く取り上げたあと、同8月8日のエントリ「国民が戦争を知っていた頃」でも、この対談における加藤の発言を紹介した。 その時にも書いたことだが、加藤紘一は、決して清廉潔白
今回からしばらくは、「年末年始に読んだ本」のシリーズを連載したい。 普段、ほぼ毎日ブログを書いていると、ネタをネット検索で調達して適当な記事を書くという誘惑にかられやすい。しかし、ネットに流れる情報を追いかけて記事にまとめるだけでは、往々にしてブログの記事が薄っぺらなものになりがちである。それを避けるためにも、ブログに書きたいことに関係する本を多く読まなければならないと常々思っている。 しかし、いかんせん自由に使える時間には限りがあり、ブログの記事を書くのは結構大変なので、本が読めずにたまっていきがちだ。 年末年始のようなまとまった休みは、読めずにたまった本を一気に読むチャンスだ。特に今年は、安倍晋三を退陣に追い込めるかどうかの大切な年なので、安倍批判のために参考になる本を、気合いを入れて何冊か読んでみた。それを紹介していきたいと思う。 まずは、加藤紘一著『テロルの真犯人』(講談社、200
知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう 第二東京弁護士会に引き続き東京弁護士会が,加藤紘一事務所放火事件について,【当会は、同種事件がとぎれることがない情況に鑑み、マスコミを含め、自由な発言や意見表明をためらう社会的風潮が生じるならば、民主主義の危機として受け止めなければならないと考えている。そこで、今般の放火事件に関し、憲法が保障する言論の自由、とりわけ政治的意見表明の自由の侵害は決して許されるものではなく、このようなことのない社会を構築するために引き続き努力することを表明するものである。】という声明(←クリック)を公表した。 声明では,【戦前の歴史に学ぶまでもなく、暴力により言論が封殺されるとき、どのような社会が招来されるかは容易に想像できるところである】と指摘したうえ,【自由な言論は民主主義社会の根幹をなすものであり、
110 Bishopsgate, London, UK © 2010–2022 DotsPress.com. All Rights Reserved
今朝の新聞各紙は、山形の加藤紘一事務所を放火した男が容疑を認めたと報じ、産経には加藤氏の「卑劣な犯罪で許せない。言論には言論で反論すべきだ」とのコメントが掲載されています。それはおっしゃる通りでしょう。 ただ、こっちはニュース価値がないと判断されたのか、加藤氏が昨日、外国人特派員協会で行った講演と質疑については、ほとんどの新聞が取り上げていませんでした。しかし、この中で加藤氏は、特派員たちに大きな誤解を与えかねない「誘導発言」をしていました。 なるほど言論の自由は大切です。私とて、報道機関の末席に連なるものとして、暴力で言論が制限されることは望みません。だけれども、加藤氏の言論の質はどうなのでしょうか。これは、靖国神社や、首相の靖国参拝を評価する陣営にとっては、言論という名の一つの暴力ではないかと感じたので、紹介したいと思います。以下は、加藤氏と特派員らによる質疑応答の部分です。 Q
110 Bishopsgate, London, UK © 2010–2022 DotsPress.com. All Rights Reserved
今朝、各紙は小泉首相がようやく加藤紘一代議士の実家が放火された事件に言及したことを取り上げた。以下は朝日新聞が報じた例。 「首相、暴力での言論封殺を批判 加藤氏の事件で初言及」 (asahi.com 2006年8月28日 11時41分) 以下引用する。 小泉首相は28日朝、首相の靖国神社参拝を批判した加藤紘一元自民党幹事長の実家が右翼団体幹部に放火された疑いが強まっていることに関し、「暴力で言論を封ずるのは決して許されることではない。こういう点については厳に我々も注意しなければならない。戒めていかなければならない問題だ」と語った。15日に起きた事件について首相が言及したのは初めてで、首相公邸前で記者団の質問に答えた。 (asahi.com 2006年8月28日 11時41分) この部分だけを切り取ってみれば、小泉純一郎の意見は正論だ。だが、この事件が起きてからいったい何日経っているというの
加藤紘一宅放火事件の容疑者(切腹未遂人物)の所属右翼団体「大日本同胞社」について以下のデマが流されていた。 101 名前:無党派さん 投稿日:2006/08/19(土) 17:14:17 Gmn83Ktb 大日本同胞社の堀込正広(65) 事務所は朝鮮総連新宿支部と同じ住所 以上の「情報」はデマである。実際には両者の住所は同じではない。 大日本同胞社 新宿区歌舞伎町2-19-7、朝鮮総連新宿支部 新宿区歌舞伎町2-15-3、以上のとおり別住所である。以下参照されたし。 268 名前: 番組の途中ですが名無しです Mail: 投稿日: 06/08/20(日) 15:54:51 ID: F0l+UETG [ 0 ] 【大日本同胞社】 http://www.seijishikin.soumu.go.jp/ プラグイン入れて、↑から 「平成17年 9月30日公表(平成16年分 定期公表) 」をクリッ
イヤな時代……それは、自由にモノが言えない時代である。 加藤紘一氏の自宅全焼事件は、「靖国神社」「アジア外交」「歴史認識」について、ほぼ中庸と思われるような発言を封じようとする圧力がこの社会に生まれ始めていることを示している。8月15日という鎮魂の日の朝に、九段の森の空にヘリコプターが轟音をまき散らす中で、口をへの字に結んだ小泉総理が参拝に向かった。 加藤さんはテレビで落ち着いた調子ながら、この小泉参拝を批判し続けた。そして、夕刻に山形県の生家で強い炎が家屋を包んだ。 小泉総理がまだ「ただの変人」だった頃、「YKK」(山崎拓・加藤紘一・小泉純一郎)のトリオが節目ごとに語られる時代があった。一匹狼だった小泉代議士の政治的発言の貴重な場だったはず。小泉総理の15日の激昂した記者会見では、盟友だった加藤氏までもが「いつ行っても批判する勢力」と見えたのだろうか。小泉総理には自らの言動と、昨夜の加藤
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く