平成22年6月に爆発的噴火の回数が年間最多記録を更新した鹿児島県・桜島について、鹿児島地方気象台は1日、1年間の爆発的噴火は計896回だったと明らかにした。爆発はすべて昭和火口(標高約800メートル)で起き、規模が大きい南岳山頂火口(同約千メートル)では観測されなかった。 気象台によると、爆発的噴火は平成22年6月に前年1年間の548回を更新し、昭和31年の観測開始以降で最多となった。1〜4月は毎日爆発を繰り返したが、5月以降はペースダウン。1年間の降灰量は集計中だが、平成22年9月末時点で約486万トンと21年の2倍以上だった。 同気象台は「長期的に活発化の傾向がみられ、引き続き注意が必要」と呼び掛けている。