『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)をはじめとする数々のバラエティ番組で人気を博し、「山崎邦正」としての立ち位置を確立していたが、40歳を目前に落語に出会い、新たな道を歩み始めた月亭方正。13年が経ち、落語家として大阪を活動拠点としていた彼が、再び東京に進出しようとしている。 20歳でお笑い芸人として東京に進出してきた彼が、53歳で再び落語家としてなぜ東京に進出するのか。前編では落語家転身当時の思いや、テレビに対する考えを語る。 ずっと落語をあえて遠ざけていた 月亭方正(つきてい・ほうせい)落語家。1968年2月15日生まれ、兵庫県西宮市出身。本名・山崎邦正(やまざき・ほうせい)。2013年1月より芸名を本名・山崎邦正から、高座名「月亭方正」に改名。上方落語協会会員 ——方正さんが最初に落語の魅力に気づいたのはいつごろですか? 方正 落語を初めてちゃんと聴いたのは39歳