時代の趨勢とともに、日本にある茶屋街は減少の一途をたどってきましたが、金沢には、京都と並び、3つもの茶屋街が現存しています。 そのうちの主計町茶屋街は、昼間なのに仄暗い裏道が魅力的な場所です。 今回はその主計町茶屋街の裏道の見どころを紹介いたしましょう。 加賀藩士・富田主計(とだかずえ)の屋敷があったことに由来する、金沢市主計(かずえ)町。 尾張町方面から向かうと、浅野川大橋の右手が、茶屋街としては一番規模の大きな、ひがし茶屋街が広がり、左手が今回ご紹介する主計町茶屋街となっています。 主計町茶屋街のメインストリートは、浅野川に面しています。 男川と喩えられる犀川に対して、女川とも呼びならわされた浅野川のたおやかな風情とあいまって、非常に清明な雰囲気の漂う街です。