世界最大のソフトウエアメーカー、米マイクロソフトは30日、パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」を一般向けに日米同時発売する。(ニューヨーク 小山守生) OS市場の9割を支配するウィンドウズの5年ぶりの新作だけに、パソコン市場の起爆剤との期待が強い。ただ、新しいOSの登場を理由にパソコンを買い替える消費者は少ないとの指摘もあるほか、欧州当局が競争法(独占禁止法)上の懸念を表明しており、火種を抱えたままの船出となる。安全対策強化 「ビスタで生活も仕事ぶりも大きく変わる」――。 米ラスベガスで1月8〜11日に開かれた世界最大の家電見本市「国際家電ショー」。マイクロソフトは会場内にビスタ専用の大型テントを設け、インストラクターがテレビ映像や携帯電話の情報をビスタ搭載パソコンに取り込んで編集してみせるなど、新機能を懸命にアピールした。 ビスタ最大の改良点の一つが安全対策(セキュリティ