俺たちの世代が単純反映論に過大なリアリティを感じてしまうのは、これはエヴァ本ブームのPTSDである、と俺正史*1には記されている。 一ファンなのだから評論的な視座で楽しめばよさそうなものを一々編集者的な下衆の勘繰りを入れずにはおれない、よほど心底ほれ込んだ作品以外は貶すにしろ褒めるにしろオタクのなんたら或いは現代社会のなんたらを反映している事にしなければ落ち着けないというのはこれは明らかに異常な事態なのであり、それは作品に対し俯瞰的な視座が取れる知性を現すのではなく作品と商品/創作と受容その他諸々の区別がついていない知性の混濁を示すだけのものである。 『エヴァ』に色んなものを根こそぎ持っていかれながら、それを語るための自分たちの言葉を探り出すよりも先に言説のセットを暴力的に押し付けられてしまった、という体験。言葉を失った俺たちに残されたのはちっぽけな自分たちのシャカイ生活だけだった。 では
![帰ってきたへんじゃぱSS - [偽史199X]診断名:ボクタチ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06a15c64ba0ceec233d86d71001ebb29a9dcbf5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.blog.st-hatena.com%2Fimages%2Ftheme%2Fog-image-1500.png)