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詭弁(きべん)をろうして、「盾と矛を売る楚の人」を何とか弁護する。 初めに 「矛盾(むじゅん)」というのは「言っていることがおかしい。一方では○○と言っているのに、同時に○○ではない、と言っている」という意味ですが、 この「矛盾」という言葉は、ご存じのかたも多いと思いますが、「矛(ほこ)」と 「盾(たて)」が出てくる古い話が語源だそうです (今でいう中国の古い話。漢文の授業とかで習うかも…)。 「矛」は「矛先(ほこさき)」という言葉からも分かるでしょうが、突き刺す武器です。ヤリです。 「盾つきやがって」とかいうフレーズにも登場する「盾」は、攻撃の防御に使う板みたいなやつ。 どういう話かというと、楚(そ)という国の商人が 「さあ、買った買った、何でも突き通す鋭い矛だよ!」 「さあ、買った買った、何を使っても貫けない堅い盾だよ!」 などと大げさな宣伝をしているところに、うるさい客が来て、 「あ
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
タイトルで惹かれて一読、これはイイ! これは使わせてもらおう。 ロジカルシンキングやMECEといった論理的思考ツールは、確かに仕事に使えるまで砥いできたが、肝心の議論に役立ってはいない。あ、いや、「自分の考えを的確に表現し、相手に理解させる」ツールとしては有効だけど、 ・議論が紛糾したとき ・自分の結論へ誘導したいとき ・自分の主張に言いがかりとつけられたとき これっぽっちも役に立たない。「おまえの意見はよく分かったが ── ── そんな話はここでは通用しないよ」 ── SEにはカネのことなんか分からないんだ」 ── 他の人もみんなそうじゃないと言っているよ」 と断言されると、一瞬、どう返していいか言葉に詰まる。議論は黙した方が負け、というルールに従って引き下がらざるをえなくなる。しばらくたって、その「反論」は何の根拠もないことに気づくが、議論はもうあさっての方向へ行っている。 仕事の場に
死刑廃止問題を論じてきたが、実際に手を下すのは死刑執行人(刑務官)だ。私達は「死刑はやむを得ない」といっておけば、それだけでなんだか正義が実現されたような気にもなり、場合によっては仇討ちを助けたかのような安心感を得るかも知れない。 しかし、死刑が執行された場合、最初の犯罪も残酷なら、死刑という次の死も残酷だということはないのだろうか。死によって得られるものが本当にあるのか。実際に死刑を執行する刑務官はどう思っているのか。 「死刑執行人の苦悩」(大塚公子:創出版)は衝撃的な本だった。 著者の大塚公子さんは、現役の刑務官から話を聞くことはできなかったので、退官された方へのインタビューからこの本を書かれた(そのため、若干情報が古いことをあらかじめお断りしておく。もちろん死刑の本質が変わるものではないことも)。 ◆ 死刑執行とは 夕方の拘置所、黒塗りの車がすっと止まると、風呂敷包みをもった検察事務
2006年09月24日01:00 カテゴリValue 2.0 「正しくする」ためのもう一つの方法 「正しい」に関して言えば、こちらに加えてもう一つ見落とされがちな見地がある。 それは、「どれくらい正しいと充分正しいか」という、「正しさの精度」の問題である。 正しい答えを得るための方法というのは、実は二つある。「より正解に近づけるために努力する」方法と、「正解の範囲を拡げる」という方法だ。前者の方は誰でも至極当然だと思っているが、後者の方は以外と見落とされている。 ゴルフに例えれば、前者は穴に入れようとする行為で、後者は穴を大きくしようという行為に相当する。こう書くと後者の方はずいぶんとずるいように感じるのではないか。 しかし、これこそが自由主義の効用なのではないだろうか。 自由主義というのは、自分が「正しくない」と思う他人の行為も、可能な限り「間違っていない」とすることなのだから、「正しい
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