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ブックマーク / www.j.u-tokyo.ac.jp/~shiokawa (2)

  • 教養の解体の後に 塩川伸明

    人が議論するのを聞いたり、誰かの書いた文章を読んだりする。そこには、おびただしい量の言葉が飛び交っている。その中には、意味のはっきり分かる言葉もあれば、そうでない言葉もある。よく分からない言葉について、「それはどういう意味ですか」と質問しようかと思う。ところが、そうする間のないうちに、話題は別の方向に転じていって、またまたよく分からない言葉が次々と流れていく。無理をして議論を遮り、質問をしようかとも思うが、そうすると、「話の腰を折って、つまらない奴だ」と思われるかもしれないし、何より「こんな言葉の意味を知らないとは、教養のない奴だ」「流行遅れな奴だ」と思われそうな気がする。こうして、意味の分からない言葉が問いただされることなしに、そのまま流通していく。 自分が発話する側にまわっても、似たようなことが起きる。自分が書いたり話したりする言葉の全てについて、その意味が明晰に分かっているとは限らな

  • 読書ノート

    ここには、あれこれの書物を読んだことを契機とする覚書類を集めてある。こうした覚書類を書くことの意味については、「研究ノート」のページに収録した文章「『教養』の解体の後に」を参照。

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