多少ネタ臭がするかもしれないけど、意外とまじめに選んでみた。文系・理系は特に意識してない。あとプログラム方面の話とかExcelのtipsみたいな分野も選んでない。 追記:いただいたコメント等について(1/2) - I 慣性という名の惰性 I 「産業構造」というものを理解するための本 自分のいる業界とか、自分の部署がやっている仕事とかを理解しようとするときの土台になる考え方を身に付けるために読む本。この土台部分がないまま日経新聞とか日経ビジネスとかを読んでも無駄無駄無駄無駄無駄無駄。業界分析本とかも同様。 自分の所属する産業が現在どういうステージにあって(成長とか衰退とか)、そのなかで自社はどういうポジション(業界のリーダーなのか泡沫なのか先行者なのか追随者なのかとか)にあるのかを把握することがまずは大事。まあ本当ならエントリーシート書く前にちゃんとやっとけという話ではある。 上司にこの手の
・いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと アメリカ一流大学卒業生の人気就職先ベスト10にランク入りした非営利団体Teach for America(TFA)のファウンダー ウェンディ・コップの自伝。21歳の女子大生がアメリカの教育に大きな一石を投じることになった最初の10年間のサクセスストーリー。 ・TFA http://www.teachforamerica.org/ アメリカでは所得の格差は教育の格差となり、貧困を次の世代に遺伝させてしまうことが大きな問題になっている。 「生徒は通常、非常に不利な状況を抱えて、彼らのもとにやって来る。多くの生徒は、小学校一年生になったその日から遅れている。よい入学前プログラムに通っていなかったり、十分な栄養を取っていなかったりするからだ。子供が成長するにつれ、貧困から生じる問題により、優れた学業成績をあげるこ
「インターネット心理学のフロンティア」という本を購入しました。 友人がこの本のうち1章分を執筆していて、twitterで発言していたのですが楽しそうなので購入して読みました。 この本を読んでみた結果ですが、私はここで「この本を是非購入すべきだ」や「是非読むべきだ」とは言えません。 むしろ、「多くの人は読んでもつまらないですよ。きっと。」ぐらいの勢いです。 というのは、専門家によって非常にしっかりと書かれていて全体が論文調になっているからです。 参考文献としての論文リストも非常に充実しています。 私はこの本を非常に面白いと思い、恐らく以後何度も読み返すと思いますが、恐らくこの本は一般ウケする本ではないでしょう。 以下、各章をざっと紹介します。 個人的には2章と5章に非常に関心を持ちました。 1章はCMC(Computer Mediated Communication)やインターネット心理学の
有名な組織研究者の一人であるスタンフォード大学のジェームス・マーチはこんなことを言っている。「『新しいアイデアだ』と言うのは、『私は無知だ』と言うようなものだし、『これまでにないような効果がある』と言うのは、『私は思い上がっている』と言っているようなものだ」。 (“「ブレークスルー」と言われるアイディアや研究に気をつける”、『事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか? 』63ページより) ***** 最近は「疑似科学」なんて言葉が普通に使われるようになって、アヤシイ科学はたちまち追いやられてしまう良い環境になっているわけですが、未だに胡散臭い議論が大手を振って歩いている分野があります。それは「経営」。書店の経営書コーナーに行けば、どーでもいい事やてきとーな事を書いた本がそれこそ山のようにありますし、新聞や雑誌でもて囃された「経営のカリスマ」が会見で頭を下げる、なんて光景も珍しくあ
泉 正人 大和書房 2008-09-20 売り上げランキング : 2550 おすすめ平均 日本人のための… 自分の経済生活活動を検証する、グッドな観点が役に立ちます 少し物足らないが、入門者には最適ではないか? Amazonで詳しく見る by G-Tools こういう時代というか状況になって、お金の不安を抱えるのは誰しも同じでしょう。少なくとも私は人並みに抱えています。いつになってもいくつになっても、「宝くじにでも当たれば、あれこれつまらない悩みから解放されて、やりがいのあることを自分のペースで進めていけるのに…」などとつまらぬ妄想と戯れる始末です。 しかし、頭の中に何桁の大金をイメージしていようと、それではかけそば一杯食べられません。かといって、私の才覚と、それから今の仕事状況で、直ちに大金を手にできるような投資信託に手を出すのもどうかと思います。「FX○○」という雑誌を立ち読みしても、
「この金融政策が日本経済を救う(高橋洋一)」(参照)という本が出ると聞き、アマゾンで予約しておいたらひょっこり届いた。カバー裏に「本書は、おそらく世界一簡単な金融政策の入門書です。数式を使わず、平易に、高校生でもわかるようにしました」とあり、確かに「簡単」というのもわからないではないのだが、高校生でこれは読めるだろうかな、名目金利や実質金利の話などは、例をあげて説明を割かないとわかりづらいのではないのかなとは思った。 内容的には、経済学的な面では「極東ブログ: [書評]霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」(高橋洋一)」(参照)で扱った新書とだいたい同じ、文春のほうが読みやすい感じはする。ようするにリフレ論です。 が、今回の光文社のものは、リーマンショック以降の状況を扱っているのと、かなり露骨に与謝野・白川失政を突いているので、露骨に言うと政府や日銀にすり寄っておきたいマスコミ系にとってはけ
「だまされた」と思わせずに大衆を騙すテクニックがわんさと紹介されている。 広告・政治宣伝のからくりを見抜くスゴ本。コマーシャルで衝動買いしたり、連呼されるワンフレーズ・ポリティクスに洗脳されることはなくなるだろう。マスメディアの欺瞞を意識している方なら自明のことばかりかもしれないが、それでも、ここまで網羅され研究し尽くされているものはない。 もちろん、チャルディーニの「影響力の武器」と激しくカブってる。その研究成果が幾度も引用されており、暗黙のお返しを求める返報性の罠や、小さなものから大きなコミットメントを求める一貫性の自縄自縛のテクニックなんて、そのまんまだ。 しかし、破壊力が違う。「影響力の武器」を一言であらわすならば、「相手にYesといわせる」ことを目的としているが、本書はそれに加えて「相手を説得し、積極的に賛同させる」ことがテーマなのだ。さらに、一人ふたりではなく、大衆レベルで実現
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