モビアス氏はシンガポールでのインタビューで、「安く資金調達できる時代が終わると自覚しなければならないのだから、遅かれ早かれ金融危機がやって来るのは確実だ。事業継続を安い資金に依存してきた企業の多くが圧迫されるだろう」と語った。 米国とユーロ圏の金融政策正常化への流れが今年に入って新興国市場への重しとなっているほか、ドル高や貿易環境悪化も影響している。モビアス氏は高関税賦課によるインフレへの影響は米失業率が低い中での賃金上昇に紛れるため、トランプ大統領が自らの政策に苦しめられる公算は小さいとして、米中貿易摩擦は恐らく悪化するとみる。