RISC-VベースSoCを搭載したIoT向け超小型SBC、ASUS「Tinker V」 2023.03.15 11:01 更新 2023.03.14 配信 Linux DebianとYoctoをサポート ASUSTeK Computer(本社:台湾)は2023年3月14日(現地時間)、RISC-VベースのSoCを搭載するIoT向け超小型SBC「Tinker V」を発表した。 オープンソースのRISC-VベースのSoC「AndesCore AX45MP」(シングルコア/1.0GHz)を採用しているため、用途に合わせて自由にカスタマイズや最適化ができるのが特徴。またサイズもコンパクトなため、様々な産業向けIoTアプリケーションに向く。 主なスペックはメモリがDDR4 1GB、ストレージはeMMC 16GB、インターフェイスはmicroUSB×1、microUSB(OTG)×1、ギガビットLAN
Transmetaの創業者が プロセッサー会社を立ち上げる David Ditzel氏といえばTransmetaの創業者兼CEOとしてまだ記憶に残っておられる読者もいるだろう。Transmetaの話は連載58回でしているが、他にも連載127回や連載423回で名前が出ていたりする。 そのDitzel氏、TransmetaのCEOを降りた後なにをしていたかというと、実はしばらくの間インテルにいた。 さすがにこれには驚いたのだが、このインテルにいた間は報道陣の前に出てくるような機会もなく、なにをやっているかを聞くこともできなかった。ただDitzel氏は2013年11月にインテルを辞職。その後なにをやっているか消息不明であった。 そのDitzel氏が1年後となる2014年11月に創業したのがEsperanto Technologies, Inc.である。この頃「Ditzel氏が匂いを分析するプロセ
MIPS Technologyを買収し、MIPSアーキテクチャのIPライセンス供給を行っていた米Wave Computingは、事業不振に伴い複雑な経緯を経てMIPSのビジネスを事実上中国のCIP Unitedに売却したという話は、吉川明日論先生の2020年9月17日の記事に詳しいが、そのMIPSというかWave Computingは11月9日から12日にオンライン開催となった「electronica 2020」の中のEmbedded Forumの基調講演にて、MIPSコアにRISC-Vの対応を追加することを明らかにした。 この発表を行ったのは、少なくとも直前までの肩書はWave Computingのイスラエルオフィスに在籍するItai Yarom氏であるが、electronicaにおける肩書は“Director Sales & Solutions, MIPS”で、ひょっとするとMIPS部
Linux Daily Topics 2020年10月7日RISC-VのUEFIブート、Linux 5.10でイニシャルサポートへ x86やArmとは異なるオープンスタンダードなISAとしてここ1、2年、注目度が高まっているアーキテクチャ「RISC-V」。LinuxカーネルでもRISC-Vのサポートを拡大する動きが活発化しており、Western DigitalでプリンシパルR&Dエンジニアを務めるAtish Patraがその中心的役割を務めている。10月2日(米国時間)、Patraはカーネル開発者用のGitにRISC-VのUEFIブートに関連する「EFIラインタイムサービス」「early ioremapサポート」などいくつかのパッチを投稿、これらのマージが順調に進めば「Linux 5.10」でのRISC-VにおけるUEFIイニシャルサポートが実現しそうだ。 kernel/git/
ルネサス エレクトロニクスは、オープンソースのプロセッサー命令セット「RISC-V」ベースのCPUコア(以下RISC-Vコア)を使って、ASSP(Application Specific Standard Product:応用先を絞った汎用IC)を開発する(ニュースリリース)。同社がRISC-Vを採用するのは、今回が初めて。台湾Andes TechnologyのRISC-Vコアを集積したASSPを開発し、2021年下期にサンプル出荷を開始する予定。 現在、携帯電話機/スマートフォン向けSoCや32ビットマイコンでは、広く英ArmのCPUコア(以下、Armコア)が普及している。一方でArmコアの普及が進み過ぎて独占状態になることを懸念する声もある。研究者や大学、企業などが「RISC-V Foundation」と呼ぶ組織を設立し、Armコアに対抗すべく、プロセッサーの命令セットなどを定義してオ
RISC-Vの誕生 既存の命令セットアーキテクチャでは満足できなかった、その理由:RISCの生い立ちからRISC-Vまでの遠い道のり(1/3 ページ) やっと、IBM 801からRISC-Vまで話がたどり着いた。RISC-Vの生い立ちについては以前EETimesで記事を書かせていただいたが、改めて簡単にご紹介を。 昨今の大学の場合、CPUを設計する、というのは割とごく一般的なもの「らしい」(筆者は地方大学の理学部物理学科出身なので、いまいち情報系とか計算機系の研究室のカリキュラムがよく分かっていない)。例えば東京大学理学部の情報科学科では、学部の3年生になるとCPUを作るという課題が与えられるそうだ。ターゲットはFPGAボードであるが、この上で自分の考えたアーキテクチャのCPUをHDL(Hardware Description Language:ハードウェア記述言語)で記述する形で実装し、
Ubuntu Weekly Topics 2020年4月17日号“linux-riscv” フレーバーとriscv用バイナリ、WSLにおける20.04 “linux-riscv” フレーバーとriscv用バイナリ focalのリリースまで約10日というタイミングで、非常に興味深いカーネルメタパッケージがコミットされました。 「linux-riscv」と名付けられたこの新しいパッケージは、riscv64アーキテクチャ向けにビルドされており[1]、64bit RISC-Vサポートを示唆する特徴に満ちています。また、focalのトップページには『Architectures and builds for Focal』として「riscv64 (unofficial) 」がリストされており、現時点では明確なアナウンスはないものの、「riscv64アーキテクチャのUbuntu」が何らかの形で用意され
第505回の「オープン規格の新しい命令セットアーキテクチャRISC-V入門 ツールチェインを用意する」ではRISC-Vシミュレーターであるspikeを使ってRISC-Vバイナリを実行しました。今回はRISC-V対応QEMUを使って、RISC-Vの仮想マシン上でDebianを起動してみましょう。 ツールチェインとDebianのRISC-V対応状況 RISC-V対応のLinuxシステムを作るためには、単にコンパイラがRISC-Vに対応しているだけではなく、そのコンパイラを用いてカーネルやユーザーランドの各種ツールのRISC-Vバイナリを作る必要があります。さらに実機がない場合は、QEMUのような仮想マシンエミュレーターも必要です。spikeを使ってカーネルを実行することは可能ではありますが、今回は他のアーキテクチャーと同様にQEMUを使います。 2020年1月時点で、Linuxシステムを構築す
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