ビデオゲームの進歩とともに重要性を増し,現在では一つのカルチャーと言ってもいい存在となった“ゲーム音楽”。その功績を語る上で欠かせないのが,数々の名曲を生み出し,演奏してきたゲーム音楽家達の存在だ。 そんな彼/彼女らは,どのように音楽,そしてゲームと出会い,その道へと進んだのか。生い立ちからこれまでにどんなコト・モノに影響を受けてきたのかを訊くことで,より深くその人物を知ってもらうリレー・インタビュー企画「私がゲーム音楽家になった理由(わけ)」をスタートする。 その第1回にご登場いただくのは,作曲家の坂本英城氏。「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」,「文豪とアルケミスト」,「討鬼伝」シリーズなど今や人気タイトルの楽曲を手掛ける作曲家,そしてゲーム音楽制作会社ノイジークロークのCEOとして知られる坂本氏だが,そこに至る道のりは想像以上に曲がりくねったものであった。 ロックさを感じさ