自分の研究(象徴天皇制)と深入りしてしまった公文書管理問題について思いついたことを書いています。拙著『公文書をつかう―公文書管理制度と歴史研究』(青弓社)刊行しました。 12月16日の総選挙で自民党が大勝し、民主党は下野しました。 2009年に政権に就いてから3年強。この間、公文書管理制度に関する重要な改革がいくつか行われました。 いったい民主党は公文書管理問題で何を達成したのか。まとめてみたいと思います。 1.外交文書の大量公開 鳩山内閣発足時に、岡田克也外相が沖縄返還時の有事の核持ち込み密約などを徹底に調査すると宣言し、有識者委員会を立ち上げた。 その有識者委員会は、報告書で外交文書の積極的な公開についての提言を行った。 これを受けて岡田外相は、作成から30年できちんと公開するという体制を作らなければならないとし、大量の外交文書の外交史料館への移管・公開が現在まで続いている。 これは間