くたばれネット評論家。 - Something Orange

藤子不二雄の名作『エスパー魔美』に、芸術と批評の関係を扱った「くたばれ評論家」という有名なエピソードがある。 主人公、魔美の父親は画家なのだが、あるとき、某評論家から手ひどい批判を受け、怒る。その姿を目にした魔美は超能力を使ってその評論家にいたずらするのだが、父は喜ぶかと思いきや、諄々と魔美を諭すのだった。 「公表された作品については、みる人ぜんぶが自由に批評する権利をもつ。どんなにこきおろされても、さまたげることはできないんだ。それがいやなら、だれにもみせないことだ」 魔美が、でも、さっきは怒っていた癖に、というと、父はこう答える。 「剣鋭介に批評の権利があれば、ぼくにだっておこる権利がある！！ あいつはけなした！ ぼくはおこった！ それでこの一件はおしまい！！」 芸術家の矜持を見事に描き出した名エピソードである。であるのだが、もしかしたら既に通用しなくなっている考え方かもしれない、とも

[angmar]

魔美パパの言ってること全然分かってないじゃん…パパは「高名な批評家なら」なんて一言も言ってないよ／↓偉そうに「ネット批評は駄目だな」とか言ってる人はガンダム00もハガレンFAもDB魔人ブウ編も貶すなよ絶対

[muipla]

「あいつ」が見えなくても存在している事は間違いないわけで。重要なのは怒った後パパのようにさっぱり流して創作に励む事。でもこれが難しい。何気に凄いよ佐倉画伯。

[mena]

"あいつはけなした！　ぼくはおこった！　それでこの一件はおしまい！！"

[torikai3]

エスパー魔美にそんなエピソードがあったのか。

[takuno]

「剣鋭介に批評の権利があれば、ぼくにだっておこる権利がある！！　あいつはけなした！　ぼくはおこった！　それでこの一件はおしまい！！」

[iww]

批評家としての矜持

[Blue-Period]

『もし、いまの時代に、芥川龍之介辺りが生まれていたら、もっと早く自殺していたかもしれない』

[hestigo]

君子和而不同　小人同而不和

[star_123]

大量発生したイナゴはおいしく料理して食べると中国の人が言ってた、ネットイナゴ批評家も何とかおいしくいただけないだろうか、,

[Banz]

{表現}{思想}

[I11]

酷評よりも無視・沈黙の方が作家にとっては厳しい。これだけたくさんの評論があるネット社会だからこそ、誰からもなにも評価されないことは作家にとって苦痛であり、自作自評の誘惑がある。

[beatful]

実体あるものと実体なきものの対比。ただ、このエントリーでは「作家‐批評家」と「作品‐批評」が混同されている。「作品に対する批評」は批評家の、または作家の、実体の有無に関わらず成立し得るだろう。

[ProjectK]

多分匿名の批評家というのは、批評される自由を有していないことが従来の批評家と異なるのだろう。内心の自由は文字通り自由だが、表現の自由には批判される自由というのがついて回るのかもしれない。

[azukisand]

「あいつはけなした！　ぼくはおこった！　それでこの一件はおしまい！！」

[dbfireball]

出てこないかもしれないし、出てくるかもしれない。

[nekotekikaku]

大衆とは残酷な生き物です

[yun772]

ネットのは批判というより嫌がらせに近い奴らも多い

[cocoonP]

「ぼくはおこった」ことを知るとそのクリエイターをけなす馬鹿もたくさんいますけどね。

[oldriver]

匿名の方が信頼性という意味で弱いから、顕名で批評を行う人が存続し続けることで、ある程度中和されるような気もするね。つまり、2ちゃんでボロクソ言われてもブログやはてブでそこそこ好評みたいな。

[tegi]

同意。それにしても、批評そのものではなくて、こういう批評論というか、メタな話に大量のブコメがつくってのは、なんなんだろうね。

[thesecret3]

小説を書き終わる前に、読者の反応が見て作品の方向を変えられ、どの程度売れるかも印刷する前にわかるって、すごい新しいことだと思う。

[str017]

すべての作品は批評される自由がある、だがそれを無視する自由もある

[tecepe]

けなすやつってのは、それだけ何かに対して真剣なんだよな。

[syttru]

1人が批判する背景には100人の賞賛があるはず。誉めてくれる100人に応えるのに精一杯で、批判する1人の相手をしてるヒマがないってのが実情だよなー。

[coolstyle]

そういえばこの話、小さいときにリアルで見た気がする。思い出させてくれてありがとう。

[iwamot]

しょせん素人の感想なんだから、正面から受け止める必要なんてないと思うけどねえ。「俺の芸術が素人に分かってたまるか」ぐらいに思ってればいいんじゃないの。

[natukusa]

明らかに作家がその「評論家」にこびへつらい始めた場合、それまでの読者はどうすればいいんだろう／まだ切り捨てられないんだ。

[loca1982]

「公表された作品については、みる人ぜんぶが自由に批評する権利をもつ」　/　「あいつはけなした！　ぼくはおこった！」　/　今でも十分通用すると思う　気に入らないのはこれが分かってない人が多すぎること

[hatayasan]

エスパー魔美の該当部分：http://www.youtube.com/watch?v=LcaaZhw8M8A

[katamachi]

確かに『エスパー魔美』「くたばれ評論家」は作者と批評者との距離感を考える上で適切な入門書かも。自分が見たいものを見ている限りでは、評論家じゃなくて「観客」なんだろうな。別に、それはそれでいいんだけど。

[eviano]

暗闇から矢を射掛けられるのはつらい、そうされた経験のある者は、せめて自分はそうしない者として名を示しながら強く生きていこうと思った。そういう人間が次第に増えていき、やがて社会は始まった。