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安倍首相と黒田日銀総裁の「深刻な距離感」
新年度が始まった。アベノミクスもいよいよ3年目に入る。思えば黒田東彦日銀総裁が「異次元の金融緩和」... 新年度が始まった。アベノミクスもいよいよ3年目に入る。思えば黒田東彦日銀総裁が「異次元の金融緩和」に踏み切ったのは、2年前の4月4日だった。「白(川)から黒(田)」への大胆なレジームチェンジに、市場関係者は一様に衝撃を受けたものだ。とりかえずこの2年間の推移をまとめると、以下の3点に集約できるだろう。 いったい黒田日銀をどう評価すればいいのか? 1)とりあえず円安と株高と低金利を実現し、それらを持続させることに成功している。「日本国債暴落!」みたいなことにはなっていない。少なくとも今のところは。 2)実体経済の改善には時間がかかっている。ひとつは消費増税の影響が予想以上に大きかったからだが、それでもデフレ脱却には近づいてきた。 3)ただし石油価格の大幅下落のために、物価安定目標に掲げた「2年で2%」は無理っぽくなっている。どこかで旗を降ろさなければならないが、そのタイミングが難しい。 黒田
2015/04/04 リンク