文化庁が東京都の強い要請で国立科学博物館などの再開を断念したことを受け、都倉俊一長官は5月11日、「文化芸術活動に関わるすべての皆様へ」という声明を出し、「感染拡大のリスクをできる限り抑えながら、文化芸術活動を続けていくことは不可能なことでは決してなく、休止を求めることはあらゆる手段を尽くした上での最終的な手段であるべきと考えます」としたうえで、可能なかぎり活動を継続してほしい、文化庁長官として全力で支援する、との呼びかけを行った。 声明には、国立科学博物館などが休館を継続することについて直接の言及はなかったが、本来、博物館において感染予防策を講じれば「リスクを最小限にしながら開館することが可能」で「実際にこのような感染症対策が適切に講じられている公演や展示において、来場者間で感染が広がった事例は報告されていません」とも指摘。博物館を対象とした休業要請の合理性に疑問を投げかける内容となって