大阪都構想は来週から議会で制度案の審議が始まる。それを前に、大阪府と大阪市は、専門家や議員を交えた意見交換会を行っている。しかし、参加したのは「賛成派だけ」の異例の会となっている。 大阪府と大阪市主催で「都構想に関する住民の理解を促進するため」として開かれているのだが、参加しているのは、松井市長と吉村知事、そして一部の賛成派の議員と専門家だけ。 府のある幹部によると、14日の会は、先月末に松井市長の指示で急遽開催が決まったということで、そもそも予定されていなかった。 これに対し、都構想に反対の自民党の市議団や共産党は、開催は一方的だと反発して欠席した。 異例の意見交換会が開かれた背景には、新型コロナウイルスの影響で、告示まで2か月を切った住民投票に向けた説明の機会が当初の予定より十分に持てていないことに対する維新ら賛成派の「焦り」がありそうだ。