中国金型産業に伝承される日本「匠の技」 日本の金型企業へのアジア展開は、中国のほか、タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ベトナムなど東南アジアの各国に向かっている。中でも、多くの日本の大企業が移転していった中国は、最大の規模を誇る。 日本製品と中国製品を比べれば分かるように、一般的に、日本企業は(欧州製品を)真似たうえで、さらに技術的な付加価値がある製品を生み出すが、中国企業は、品質を犠牲にしてでも、より価格を重視する風土がある。金型産業でも同様で、日本の職人が自らの「技能」を向上させる一方で、中国は最新の工作機械を導入する努力はしても、それを使いこなす技能を向上させる努力はしない。 並木氏は中国の金型企業を「手っ取り早くブランド品のコピーを行ったほうが短期的に儲かるから、目に見えぬ長期的な企業力である研究開発は好まない」と分析する。 「変な話ですが、物真似ばかりやっているので、物
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