II イージーオープンの時代 プルタブの登場 第一世代の缶の開封には、共通する問題があった。フラットトップ、コーントップとも開封には特別な道具が必要という点である。より扱いやすい缶を目指して開発が進んだ結果、60年代初頭には単品で開封できる容器が相次いで登場した。 この中でも有力視されたのが、ジューストップ(Juice Top), ジップトップ(Zip Top)、プルリング(Pull Ring)といったフラットトップに開封用の金属部品を取り付けるスタイルだった。 ここでイージーオープン開封機構の各部呼称について述べておく。(缶詰技術研究会「容器と包装」より引用) ジューストップは缶の上蓋の穴にスコア(切り込み)のついた金属のパーツをはめ込んだもの。リングを引っ張るとスコアが切れて開口し、一部が上蓋に残るのが特徴だ。現在のオロナミンCのビンの空け口に近いイメージである。Double Cola