子供の頃に7人ポッキーの一人になってしまった。夜中に目が覚めたら何故か近所の神社にいてポッキーを一本手に持っていた。ホラーだ。 隣の席のAくんも7人ポッキーだった。 ある日、学校の机に出した自分のポッキーをAくんは私に見せてくれた。その後、勢いよく折った。Aくんは私の方を見てどうだ!と笑った。Aくんの背骨も乾いた音をさせながらポッキーと同じ向きで折れた。音はしなかったが私の心も折れた。ホラー。 ありがたい7人ポッキーになった名誉と本人を失ったAくんのお母さんは葬式で泣き崩れていたそうだ。その後のAくんのお家は、家業の金メッキ自転車屋の経営がうまく行かなくなり、夜逃げした。 私は震え上がり、また事情を知る親からも優しい圧力があり、ポッキーを大事に保管した。綿でくるんでゾウが踏んでも壊れない筆箱にいれて父が持ってきた手提げ耐火金庫に入れた。 7人ポッキーは古くから受け継がれており、このような場