新卒のとき、「嫌な仕事でも我慢して引き受けたほうが良い」というアドバイスを貰ったことがある。 「なぜですか?」と聞くと、その方は「社内の信用とスキルを得るため、嫌な仕事でも我慢して引き受けるべき。」といった。 その3年後。 私は別の方から、「私は嫌な仕事は絶対に引き受けない。」という、真逆の話をいただいた。 同じように「なぜですか?」と聞くと、「やりたくないことを無理やりやっても、パフォーマンスは出ない」といった。 さて、一体どちらの言い分が正しいのだろうか。 当時の私に結論を出すことはできなかった。 ***** まず事実として、パフォーマンスと内発的動機(外部からの強制や報酬ではなく、自らやりたいと思うかどうか)には関係がある。 これは実験によって確かめられた、科学的事実だ。 例えば内発的動機づけを研究している、カーネギーメロン大のエドワード・L・デシは、著書の中で次のように述べる。 他