人類の文化を研究する学問をさし、広い意味における人類学の一部門で、英語では「ethnology:エスノロジー」です。 はじめは未開民族の文化の研究を中心としており、19世紀後半から20世紀前半にかけては、民族学は、ヨーロッパ大陸でも北アメリカにおいても、未開民族の文化と社会についての学問全体をさしていました。 現在は文明化した民族の文化もふくめ、広く世界の諸民族の文化を対象としています。 自然人類学,考古学,言語学,心理学,地理,歴史などの学問領域と関連し、各国や各学者により重点のおき方が異なるため定義は必ずしも一致しません。そのため民族学という用語にはいくつかの用法がありますが、主に以下の3つの立場に分けられます。 最も広義な用法 アメリカの学問体系における文化人類学とほぼ同じ内容です。一定の学問的立場に限らず、広く人類の文化を研究する学問をさします。国際的な学会組織としての「国際人類学