根室市に拠点を置く日本最東端の地方紙「根室新聞」は、部数の落ち込みや取材記者の不足などを理由に来月末で休刊する見通しになりました。 昭和22年に創刊された「根室新聞」は74年間にわたって毎日夕刊を発行し、北方領土問題や漁業など地域に密着した話題を伝えてきました。 根室新聞社によりますと、市の人口減少に伴って発行部数が落ち込み、現在の部数はおよそ3200部とかつての6割ほどに減ったということです。 また、新型コロナウイルスの感染拡大で広告収入も減少しているということです。 こうした中、取材記者の確保が難しくなったことを受けて、来月末に休刊する見通しになりました。 休刊は来月10日の臨時の株主総会で正式に決定されるということです。 道内では2000年以降、北見新聞や千歳民報など、地方紙の休刊や廃刊が相次いでいます。
