東京電力福島第1原発の廃炉作業は、遠隔操作ロボットの活用が切り札になると期待されている。しかし原子炉内部の強い放射線と、情報不足が廃炉ロボット開発のハードルになっている。ロボット研究の最前線を取材した。【柳楽未来】 ●水圧、バネが動力源 ゲーム機のコントローラーにあるような十字キーやボタンを押すと、胴体や手足が動き出した。日立GEニュークリア・エナジーが、広島市内で公開した「筋肉ロボット」の試作機。別タイプでは、カニのはさみのようなアームで金属のパイプをつかみ、円形の刃が付いたもう一つのアームで切断もできる。アーム先端をドリルに付け替えれば硬いコンクリートを砕くこともできる。映画のロボットのようだ。 政府と東電は、第1原発1~3号機で溶け落ちた核燃料(溶融燃料)について、今夏ごろに取り出し方針を発表し、2021年中の取り出し開始を目指している。溶融燃料は原子炉内で冷えて固まっているとみられ
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