Times Higher Education発表の資料より東京大学新聞社作成 THEによる両校の評価も踏まえ、以下では記者が一人の文系学生として実際にNUSに留学した経験をもとに、NUSとはどのような大学なのか、大きく3つの特徴に分けてご紹介したい。 1. 学生・教授ともに国際色が豊か 「東大の授業」と聞いて、あなたはどのような光景を思い浮かべるだろうか。もちろん個人差はあるだろうが、日本人の教授がひとり教壇に立ち、日本人が多数を占める学生陣が講義を聞く、という画を想像する人が多いのではないかと思う。 東大が5月に発表した統計によると、今年度、東大に在籍する学部学生は全体で14,047人だが、そのうち外国人学生は3.2%(444人)に留まる。大学院ではこの比率は19.9%に高まるが、学部で卒業する学生は、留学生とほとんど関わらないまま大学生活を終えることが珍しくない。 教員についても、ある