August 16, 200723:21 カテゴリ食いしん坊佐藤春夫 佐藤春夫と稲垣足穂のシャープタン 滋賀県のマキノの道の駅では珍しい野菜がいっぱい並んでる。白ナス、黄緑色のナス、写真にはないが沖縄の伝統野菜 赤瓜。つい買い込んでしまった。夕暮れの琵琶湖。彦根と長浜の中間あたりの景色。 佐藤春夫といえば、谷崎潤一郎との「妻譲渡事件」と『ぽるとがるぶみ』の訳者であることくらいしか知らない。だが、稲垣足穂の「佐藤春夫を送る辞」を読んで、がぜん興味がわいて来た。このエッセイは、佐藤春夫から破門された弟子である稲垣足穂が、かつての師の逝去に際して発表したものだが、毒舌で知られた足穂のこと、鋭く弾劾している。だがこの悪口を読んで、私のように佐藤春夫に興味を持つものもあるのだから、これは超一級の悪口なのではないか。 "先生は昔、私のことを、「この変な奴は実は病院の料理番人で云々」と云ったが、ご自身は