通勤・通学時間帯に運行している「通勤ライナー」の人気が衰えない。基本的に都心から遠距離の利用者で、座って快適に電車通勤・通学したい人のための列車だ。別料金のライナー券(乗車整理券)が必要になるが、JRだけでなく私鉄にも拡大中だ。鉄道各社の取り組みと最新事情を、鉄道ライターの平賀尉哲さんに解説してもらった。 誰だって座って通勤したい 西武鉄道は3月25日から有料座席指定列車「S-TRAIN(Sトレイン)」の運行を開始する。運行区間は、平日が所沢~豊洲(東京メトロ有楽町線)間、土・休日が観光客向けに西武秩父~元町・中華街(横浜高速鉄道みなとみらい線)間となる。座席指定料金は300円からで、所沢~豊洲間だと510円。京王電鉄も2018年春に新宿~京王八王子・橋本間で有料座席指定列車の運行を始める。 これらの列車は、朝夕の通勤時間帯に運行される「通勤ライナー」(ホームライナーとも言われる)の一つだ